転職をする際に給与面で損をしないようにするためには、案外見落としがちな賞与算定期間や賞与支給時期に注目しよう。在職期間が賞与算定期間でボーナスが支給される見通しがあっても、退職してしまえばボーナスは支給されない。しっかりと働いた分の対価で損をしないようにするには、転職時期の見極めが大切である。現職のボーナス支給規定に合わせて算定期間中に転職先に内定を獲得し、ボーナスが支給されたあとに退職する旨を会社側に報告するとよい。
たとえば半年ごとのボーナス算定や支給といったスケジュールの企業の場合、夏のボーナスであれば6月、冬のボーナスであれば支給される12月より前に転職先からの内定を獲得する。その際、転職先には入社まで少々時間がかかる旨を説明しておこう。ボーナスの算定期間が終わり、ボーナスが支給されたら退職届を出すようにする。その後、引き継ぎなどの処理を行い翌月か翌々月の早い段階で転職先に入社するという流れになる。
転職先と現職の会社でボーナスの規定が異なる場合もあるため、転職の際には仕事の内容のみでなく細かい期間を気にしてみることで、失敗のない転職活動と新しい会社での生活が可能になるだろう。タイミングと制度が合った場合は、現職でボーナスをもらったあとに転職先でもボーナスが支給される可能性はある。ただし、現職のボーナスを支給された後に転職先に入社した場合は算定期間が短くなるため、転職先の賞与は見劣りしてしまうかもしれない。そういった点を考慮しながら、転職の時期を考えてみよう。